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フロンティアは、資産価格のパラメトリック モデルが資産リターンの特性に適合するかどうかをすばやく確認するためによく使用されます。
能力。 の平均値とボラティリティは、モデルのさまざまなパラメーター値に基づいて計算できます。
のボラティリティの境界を満たすことができない、つまり、図 の下のパネルの陰影を超える場合です。
モデルが資産の価格を設定できないことを示します。たとえば、 は米国債と株式の複合指数を使用しています。
数の戻りデータは、證券開戶 ボラティリティの境界を計算し、セクション で説明したことを示しています。
電力ユーティリティを使用した単純な消費ベースの資産価格設定モデルは、リスク回避係数が
これらの境界は、非常に高いレベルで満たされています。これにより、株式プレミアムを簡単に理解できます。
の謎。 は、さまざまな満期の米国債に関するデータを使用してこの実験を繰り返し、より高いボラティリティの限界を取得します。
限界。非公式の演習として、これがどのように発生し、どのように発生するかを視覚的に説明します
この結果を説明します。上記のボラティリティの境界は、図 に示されています。これは、条件 によってのみ得られます。
アウト。彼らは自衛隊をポジティブにすることを強制しません。 は、正の を使用してボラティリティの範囲を狭める方法を示しています
ただし、これにより分析が非常に複雑になり、実際にはほとんど使用されません。経験主義者
SDF のボラティリティ限界は、資産の価格特性を要約するためのデータセットとしてよく使用されます。
より単純なプロセスがより適切です。同じ理由で、この方法の適用は主に
正式な統計検定ではなく、点推定を使用する ここで、厳密に正の自衛隊を考えてみましょう。セクション から、アービトラージがない場合、これは次のようになることがわかります。
自衛隊は常に存在します。 のエントロピーを説明するには、 段階の離散状態を考えます。
セクション からわかるように、経済的でリスクのない資産を取引できます。
ここで、 は状態 のリスク中立確率です。フェーズ がわかっているので、
エントロピーの式とは関係がないため、次のようになります。成長に最適なポートフォリオの場合、弱い不等式は等しく、投資家は対数効用を使用します
ポートフォリオを選択します。前述のように、成長最適ポートフォリオの総収益の逆数は、常に次のように使用できます。
自衛隊。
次に、 の条件付きエントロピーを計算し、式 の結果を使用します。
この結果の意味するところは、条件付きログ リスク プレミアムが高いということは、条件付き が高いことを意味するということです。
エントロピーですが、が非対数正規分布を持っている場合、SDF の対数が高い必要はありません。
条件付き分散。 の条件付きエントロピーの最も厳密な下限は、最適ポートフォリオ超過ログ バックの成長によって与えられます。
報告された条件が与えられることが期待されます。
条件付きエントロピーの境界を無条件エントロピーの境界に変換するために、 と
は、分散と同様に、無条件のエントロピーが に等しいという事実を使用しています。
部分エントロピーの平均と条件付き平均の平均。つまり、任意の確率変数について の条件付き平均は無リスク資産の価格なので
「戦友よ、共に志を頂くと言うならば応えよ!」
すると百人の武兵団が声を張り上げた。
「島長官! 島長官! 島長官!」
張遼や典偉らも一緒になり何度も何度も繰り返す。やがてその場の皆が声を上げるようになった。剣を真横に振る。一人の部将らしき人物が進み出て来る。皆が口を閉ざした。
筋骨隆々とした恵まれた体躯、公證服務 顔つきは中原の者ではない気がした。
「俺は北瑠、兵団の部将をしている。兵団の多くは北狄と呼ばれる異民族の出だ、島介はそれでも皆を率いるつもりか」
まだ認めるつもりはないか、ほいほいと主を変えるのも考え物だからな。
「北狄か、確かに顔立ちが違うなとは思っていた。だがそれがどうした?」
「民族が違えば殺し合うのが常識だ。島介とてそうだろう」 兵らの多くは肌の色が微妙に薄かったりするのが混ざっている、異民族を引っ張ってきているのは事実だろう。こういうことは度々あるんだよ。
「俺の常識は世の非常識と同義でもある。最初の妻は越南、その次は別大陸、そして最後は西羌の出身だ。今となっては妻子共々この世には無いが、民族の違いなど些細なこと。大切なのは心であって見た目や過去ではなく、未来だ!」
このことは荀彧らにも話していない、何かしらの衝撃を与えたようだ。死んだのはニムだけで、他は死別したことはないがこの世には居ないぞ。
「むむ! 島長官、我等北狄騎兵二千、麾下に加わらせて貰う!」
「決して蔑ろにはしないが、死ねと命じることはある。それでもか」
「最高の死に場所を与えてくれるならば、それは戦士の誉れだ!」
胸に拳を当ててこれでもかと言い切った。なるほどこいつは確かに戦士だよ。
「よかろう、ならばその命あずかる。厳命する、俺が死ねと命じるまでは勝手に死ぬことは許さん! いかな窮地であっても、知恵と勇気と弛まぬ訓練で生き延びよ!」
「応!」
城内に高揚した声が木霊した。そういえば備蓄はどうなっているんだ?
「癒彫、ここの糧食、財貨はどうなっている」
下僕に持たせていた巻物を差し出してきたので受け取り、中を読み上げた。やはり結構な物量だよ。
「目録で御座います」
「うむ。倉にある財貨の半分を屋敷の住人に分け与え、その上で暇が欲しい奴は召し放ちをすると伝えよ」
「島介殿、これだけの財貨があればいかようにも出来ますが、分け与えると仰いますか」 何故、疑問を持っている表情がありありと解る。こいつだけではなく、周囲の奴らもまさかって顔になってる。
「俺の故郷では、親が死ねば子が相続をしたものだ。羽長官の財産を俺が相続したなら、半分は子である皆に分け与えるのがならわしになる。それに、従うつもりがないやつを縛る気はないんだ」
「畏まりまして。我が役目、それを以てしてお返し致します」
「典偉、癒彫の指示に従いお前が手配をしろ」
「へい、親分!」
やはりこいつは相手を選ばんか、使いやすいと感じたならそういうことだ。把握をするのに数日欲しいが、長々都をあけて良いものか。だが足元を固めるために来たんだ、ここは省きべきではないな!
◇
思ったよりも時間が掛かったが、これで地盤は固めることが出来たぞ。半月ぶりに都に戻って来ると、早速文聘が耳打ちをしてきた。幕僚らもほぼ全員が傍に集まっているぞ。
「明日の朝廷会議で重大な懸案事項が打ち立てられるのでは、との噂が流れているようです」
「噂ねぇ」
そういう何かを事前に流行らせる目的を考えるんだ。注意を引くとともに実際に可能かどうかの感触を確かめる、観測気球というやつじゃないか?
「我が君、もしや廃立の件ではないでしょうか」
それなんだよな、皇帝を廃するなんて嘘でも口になど出来ん。それを聞かれたら不敬罪とやらで即刻打ち首でも文句を言えん。だからこそ事前にどうだと言われても、軽々しく話題にすることも出来ない。婉曲に懸案事項としか出来んのかもな。
「だとしたら、どうなると見ている?」
突貫作業で順次城の南側に馬車を送り出していく、俺も南の平野に姿をくらませた。現場では命令だからということで、倉庫番が阻止しようとしても荊州軍がさっさと物資を引き上げてしまう。太守への訴状も上がっているだろうが、先ほど荊州軍の指揮権は俺にあると明言してきただけに強硬手段はとれずにいるらしい。
根こそぎ持って行こうとしているわけでない、そういう報告も上がっているので見守ることに下らしいな。こう考えよう、泰太守のお陰で棘陽の防衛を任せることが出来たと。こちらは新野と朝陽に兵を集中させて、西部から進出するとしようか。
三日後に新野に到着してことの次第を聞いた張遼は、笑って頷いた。功績の横取りのようなことを潔しと思わなかったのはこいつも同じらしい。
「しかし島殿、https://www.easycorp.com.hk/en/accounting こうなると県令らは太守の命令に従うことになるでしょう。いずれここもあちらの指示に従うことになるのでは?」「まあな、宛にいる首領をさっさと切り伏せて退散するのが良いだろう。涅陽まで軍を進めて、一気に後方地を得るとしよう。郡の把握をするのに一か月はかかるはずだ、その間にやるべきことをやってしまえばいい」
「確かに。典偉の奴はずっと朝陽で訓練尽くしだ、そろそろ働いて貰わんとだな」
その訓練兵を寄越せと言うのはさっきのと同じになる。それらを指揮して戦えというのが筋だ、典偉を指揮すればその兵を手にするのと同じだな。
「涅陽は宛から伸びる八道の南西の要、これを押さえてしまえば南陽の南西部はこちらの影響下でしょう」
地理的な部分から文聘がそのような評価を下す。西部、北西部の山の中はどうしても情報も遅れがちで人口も少ない、十二県はこちらに靡くのは目に見えているぞ。太守が着任したのも知らんだろうしな。
「どうする、直ぐに軍を進めるなら俺が先鋒になるが」
ふむ、もう待ちの戦略が良いとは限らなくなったからな。こちらの遊軍が一万、あちらも一万から二万ならば充分戦いになる。七割も戦機が見えていて動かないのは怠慢だ。
「よし、張遼は応佐司馬を連れて、兵三千で先陣を切るんだ。可能ならば涅陽を占拠、敵が強固ならば宛との連絡を切断するんだ」
「承る!」
破顔して先陣を拝命すると、王佐司馬と共に広場へと向かって行った。さて、本陣としては物資の供給を基本として決戦兵力を戦場に送り込まなきゃならんぞ。
「文聘は張遼への補給を行う手筈を。典偉をこちらに呼び戻して、俺も本隊として三日後に五千で進軍する。万が一、棘陽に危険が迫れば無視も出来ん、その時はお前が救援に向かえるように準備だけしておくんだ」「畏まりました。島別部殿は妙に手練を感じさせますが、不思議なものです。齢五十の将軍かのような何かを」
勘が鋭いな、齢七十相当のじじいの精神を持っているのが俺なんだよ。山からは賊は湧いて出ないが、これはおそらく中原から押し寄せてくるパターンだ。そうなる前に首領を倒さんとな。それと徐刺史にも使いを送るべきだ、どうせ左右の幕僚がまた讒言をするだろうから。
まったくこれでは敵と味方、どちらと戦っているかわからんぞ!
「実は新野には各地に散っていた弩を集めてあります。三百あるのですが、張遼にはどのくらい配備しましょう?」
ほう、そいつはバラして配備するよりも効果が上がる。出し惜しみをしたって良いことはない。
「全部持たせてやれ、俺よりも上手く使うだろうさ」
「意外でした、手元に残すかと思っていたので」
「それは何故だ?」
リアルに理由を知りたいところだぞ。若者は何を思う。
「戦は兵力だけではなく、その質、時機、場所など様々な要素で変質します。弩を装備している軍を持っていれば、不利な状況を覆せるかもしれません。言ってしまえば死地を脱出する可能性が産まれることも。それゆえに、別部殿が手元に残ると考えておりました。無礼を承知の言です、何なりと処罰を」
「はっはっはっはっは! 言葉というのは耳に逆らう方がよっぽど為になるものだ。文聘が考えた事、確かにその通り。罰する必要など微塵もない」
萎縮させて得られるものなんて俺の自己満足だけだぞ。
「ではこちらからも。何故でしょうか?」
「郤参軍、なんだ」
「蜀として、魏皇帝に対し降伏勧告を行ってみてはいかがでしょうか?」
「ほう。その真意はなんだ」
そんなことをしても降るわけがないのはわかっている、つまり副次的効果こそがねらいだな。
「少なくとも使者が首都へ入っinternational school hong kong island ている間は戦闘を開始しないでしょう、一日の時間稼ぎです」
ふむ、一日を得るために失うものは大きいはずだ。これをどうやって却下したものかな。
「郤参軍よ、それはいささか思慮が足らないと思われるが」
呂軍師か、任せよう。珍しく他人の意見を否定して掛かる。
「若輩者故気が回らずにいます、何卒お考えをご教示くださいますよう伏してお願い申し上げます」
「蜀を代表しての降伏勧告であれば、高位の者を送る必要がある。先の例を以て鐙右将軍以上の者を。即ち鐙将軍或いは我が主か魏将軍」
蜀という国家を総覧しても鐙将軍の上は十人も居ない、何より近隣には居ないのだ。思い付きで発言したのでなければ、鐙将軍に行けといっていることになる、何せ俺という選択肢はないからな。「事実上鐙将軍を行かせることになるだろうが、魏の宮廷でどう対処するだろうか。皇帝は侮辱されたと怒り狂い、諫める者は処断されるのが目に見えている。決戦前夜で敵将を前にしていれば、これを切って士気を高めようとするのは必定。我等は有能な司令官を失い得るものはない。それでも郤参軍が降伏勧告を進言する理由があるのならば聞かせてもらいたい」
つまりは鐙将軍に死ねと言っていることになる、もちろんそれでうまく行くならば命を差し出して来るだろうが。
「そ、それは……そこまで考えずに発言したことを謝罪いたします。申し訳ございませんでした」
呂軍師に謝罪した後に、鐙将軍にも謝罪する。目を閉じて深く息をしてから鐙将軍は「構わん、気にすることは無い」そう応じた。考えは浅いがこれは良い勉強になっただろう、萎縮させては行かんな。
「郤参軍の言を却下する。だが策を上げたことは評価する」
「いえ、某の拙い考えでは……」
「恥じるな! お前は今一歩を踏み出した、その勇気を認める。考えが拙いのは経験の差だ、誤った道を行こうとすれば年長者が諫める、前へ進む心意気を忘れるな。俺から言うのはそれだけだ」
「は、ははっ! 以後精進いたします!」
ふん。鼻を鳴らして不問にする。どんよりとしていた雰囲気が元に戻る、別に何が変わったわけではない。◇
偽兵の入城を行い、二つの軍が城を出た。さて、寓州城には兵力三万、うち一万は南蛮軍なわけか。洛陽一帯を無防備には出来んからな、度胸が必要になって来るぞ。
城壁には様々な軍旗が林立している、城外に溢れている兵も多数だ。という演出をしている。六万の兵がここに存在するように動かねばならん。
離れた軍が何かの策略かと疑うような動きと連動させたい、その為にはこちらが籠もっていてはうまくない。二万五千の蜀兵を城外に、南蛮軍を正門の前に置いて、城壁に親衛隊を横並びに立たせている。住民の出入りは厳しく規制し、商人の入城のみ許可している。
城楼から周囲を見渡すと、側近に語り掛ける。
「李項ならどう仕掛ける?」
守りではなく攻めなのを強調した、それ以外の縛りは無しだ。部下等の手前軽率な見立ては出来ない、解らずとも失敗が無いように返答する義務と責任がある。
「南方の襄城を攻め立てるのがよろしいかと」
「何故だ」
「一つは首都を攻めるには道が狭すぎます、もう一カ所の拠点が必要になってきますので」
左右から奇襲を受けるような一本道では攻めるに攻められんからな。二カ所あれば少なくとも警戒するのは半分で済む。
「十二時に札幌駅の西改札で待ち合わせね。今から準備すれば余裕で間に合うでしょ。よろしくね」
「待ってよ、私行くなんて言ってな……!」
けれど無惨にも私がまだ話している最中に電話は切られてしまった。
私の母は、とにかく強引な人だ。
自分の言うことが正しいと思い込んでいる節があり、自分の常識からかけ離れているものは受け入れない。
既に母に振り回されることには慣れているけれど、us stock trading正直一緒にランチなんて気が重い。
でも、これで待ち合わせ場所に行かなければ、きっとかなり面倒な展開になるに違いない。
私は深い溜め息をつきながら、ベッドから体を起こし出掛ける支度を始めた。
急に母に用事が入り、ドタキャンしてくれないだろうか。
そんなことを願っていたが、もちろんそんな都合のいいことは起きない。
結局十二時に待ち合わせ場所へ行くと、母は背筋を綺麗に伸ばして立ち、私を待っていた。
「お母さん、お待たせ」
「蘭、遅い。もう待ちくたびれちゃったわよ」
「何言ってんの。時間通りに来たじゃない。ほら、ランチでしょ。早く行こ」
落ち着いて話したいという母の希望で、和定食が美味しいと評判の個室のある店に入った。「久し振りね。元気だったの?お正月に帰ってきて以来、顔見せに来なかったわね」
食事の注文をし終えた直後から、母のスイッチが入ってしまった。
「仕事、そんなに忙しいなら夜勤のない職場に転職するのもアリだと思うわよ。クリニックでも、高いお給料貰える所はあるでしょう」
「私は今の職場が好きなの。だから、職場を変えたいなんて思ったことないし」
職場の人間関係は良くも悪くもない。
同僚から陰口を聞かされることもあるし、不快な思いをしたこともある。
でも、嫌いだと思う人はいない。
他の病院に転職したところで、また同じような人間関係が待っていることは簡単に想像出来てしまう。
ただ、もしも今働いている病院に依織がいなければ、私は転職を繰り返していたかもしれない。
「そりゃ夜勤は年齢を重ねる度にキツくなってきてるけど、うちの病院は給料水準高い方だから」
「そんなに必死になって自分で稼がなくても……結婚すれば、もっと楽になれるのよ。相手の収入があれば、生活にも余裕が生まれるでしょう?」
私が実家に帰りたくない理由は、この毎回繰り返される母の小言に心底嫌気が差しているからだ。親として、娘の将来を案じる気持ちは凄くよくわかる。
母の友人の子供は皆結婚して出産していて、孫がいる。
私は一人っ子だから、母が早く孫の顔を見たいという気持ちもわかっているつもりだ。
でも、わかっているからといって、それを実現出来るとは限らない。
だって私は、女性に恋をしているのだ。
今から男性に恋をするなんて、絶対に無理だ。
これまでの人生で、一度も男性にときめいた経験がないのだから。
でも、それを母に言えば、きっと絶縁されてしまうだろう。
小言を言われるのは嫌なくせに、絶縁されるのは怖いのだ。
「蘭、今まで私やお父さんに一人もお付き合いしている男性を紹介してくれたことないけど、今は付き合ってる人はいないの?」
「いない」
「あなたねぇ……待っていれば白馬の王子様がやって来るなんて思ってるんじゃないでしょうね」
「私が白馬の王子様に夢見るようなタイプだと思う?」
「……思わないわ」
母はお茶を飲みながら、わかりやすく落胆している。
申し訳ないという気持ちはある。
でも、こればかりはどうしようもないのだ。
好きでもない男と結婚して家庭を作り、偽りの人生を送るくらいなら、一生依織に片想いの方がマシだ。「そんな落ち込まないでよ。もし彼氏が出来たら、今度はちゃんと紹介するから」
「そんなの待ってたら、いつになるかわからないでしょ?だから私、いいもの持ってきたのよ」
先ほどまで落ち込んでいたはずの母は、ニヤリと不敵な笑みを浮かべている。
本能で、嫌な予感がした。
母が鞄の中から取り出しテーブルに並べたのは、一枚の写真とA4サイズの用紙の束だった。
写真には、知らない男性の顔が写っている。
四十代前半くらいだろうか。
痩せ型でいかにも真面目で神経質そうな、私が苦手とするタイプの男だ。
「うわ、またお見合い写真?」
「その通り、お見合い写真よ。私の知り合いの友人の息子さんなの。年齢は三十八歳、安定の公務員よ。一度会ってみたらどうかしら」
「却下。生理的に受け付けない顔してるから、無理」
A4サイズの紙には、彼のプロフィールなどがぎっしりと記載されている。
けれど当然読む気にはなれず、そのまま母に突き返した。
「彼、好青年だと思うわよ。少し女性に奥手なところがあるらしいけど、バツイチとかじゃないし。真面目で穏やかでいい人そうじゃない」
「そうね。でも、断っておいて」
母とのこういうやり取りは、初めてではない。
こうやってお見合い写真を見せられたのは、もう何度目なのか数えられないくらいだ。「お母さんが持ってくる写真の男って、皆傾向が似てるよね。真面目なサラリーマンタイプで、ギャンブルとか興味ありませんみたいな」
「ギャンブルなんてやらない方がいいに決まってるでしょう?男性は真面目で優しくて、誠実な方がいいのよ」
「でも、そういう男が意外と裏で浮気したり不倫してるんだよね」
男性に対して不信感を抱いているわけではない。
けれど、魅力的だと思えるような男性に出会ったことは一度もない。
必死に探せば、依織以上に好きになれる人がどこかにいるのだろうのか。
「あんたね、いい加減にしなさいよ。理想ばかり高くても、幸せになんてなれないのよ」
「じゃあお母さんは、私が無理して結婚生活を送ることが幸せだと思うの?」
「一生独身でいるよりは、幸せだと思うわよ」
互いに火花を散らせているところで食事が運ばれてきたため、私と母の言い合いは一時休戦となった。
母が悪いわけではない。
でも私も、自分に非があるとは思っていない。
だから、どちらも譲れずにいつも同じことで言い争ってしまう。